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寒くなると肩がすくんで首が短く見える|「いかり肩」になりやすい理由と、肩を下げる力を取り戻すピラティス

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寒くなると肩がすくんで首が短く見える|「いかり肩」になりやすい理由と、肩を下げる力を取り戻すピラティス 自宅でできる5分エクササイズ

朝晩の冷え込みが強くなってくると、外を歩くとき、気づけば肩がぎゅっと耳に近づいている。家に帰ってコートを脱いでも、肩の力が抜けない。写真を見ると、首が短く、肩が盛り上がって見える——。

寒い季節は、体を縮めて熱を逃がさないようにするため、肩をすくめる姿勢になりやすい時期です。それが一時的なものならよいのですが、くせになると、首や肩のこわばり、いわゆる「いかり肩」のような見た目につながることがあります。

今日は、肩がすくみやすくなる理由と、肩を下げる力を取り戻すピラティスをお伝えします。結論から言うと、肩のすくみは、肩を持ち上げる筋肉ばかりが働き、肩甲骨を下げて安定させる背中の筋肉が働きにくくなっていることから起きていることが多いです。「肩の力を抜こう」と意識するだけでなく、肩を下げる側の筋肉を目覚めさせることが大切です。

※肩や首に強い痛み、しびれ、腕の上がりにくさなどがある場合は、医療機関に相談してください。ここでお話しするのは、体の使い方を整えるためのセルフケアです。

肩は「持ち上げる筋肉」と「下げる筋肉」でバランスをとっている

肩の位置は、肩甲骨の位置で決まります。肩甲骨は、背中の上で、いくつもの筋肉に引っぱられながら、浮かぶように位置しています。

首から肩にかけては、肩甲骨を上に引き上げる筋肉があります。荷物を持つ、寒さで肩をすくめる、緊張する。こうした場面で、この筋肉はよく働きます。一方、背中の中ほどから下には、肩甲骨を下に引き下げ、背中に安定させる筋肉があります。

この2つがバランスよく働いていると、肩は自然な位置に落ち着きます。ところが、持ち上げる筋肉ばかりが働く生活が続くと、肩が上がった位置がくせになり、下げる筋肉はますます使われなくなっていくのです。

肩がすくみやすくなる3つの理由

肩がすくみやすくなる3つの理由

1. 寒さで体を縮めている

寒いとき、体は熱を逃がさないように、首をすくめ、肩を上げて、体を小さくしようとします。冬の間、この姿勢が毎日続くと、肩の筋肉が緊張した状態に慣れてしまいます。

2. 呼吸が浅く、肩で息をしている

呼吸が浅くなると、息を吸うたびに肩や首の筋肉を使って胸を持ち上げるような呼吸になりがちです。1日に何千回とくり返す呼吸で肩が上がっていると、肩の緊張がとれにくくなります。

3. 腕を前で使う時間が長い

パソコン、スマホ、家事。腕を体の前で使う時間が長いと、肩が前に出て、少し持ち上がった位置で固まりやすくなります。デスクの高さが合っていないと、さらに肩が上がりやすくなります。

肩のすくみをセルフチェック

  • 鏡で正面から:首の長さが左右で違わないか、肩のラインが耳に近くないか
  • 深呼吸をしてみる:息を吸うときに、肩が上に持ち上がっていないか
  • 肩を下げてみる:意識して肩を下げると、首がすっと長くなる感覚があるか

肩を下げたときに「こんなに上がっていたんだ」と感じたら、ふだんから肩がすくみぎみになっているかもしれません。

肩を下げる力を取り戻すピラティス5つ

肩を下げる力を取り戻すピラティス5つ

1. 横に広がる呼吸

椅子に座るか、仰向けでひざを立てます。両手を肋骨の横に当て、鼻から吸って、肩ではなく肋骨を横に広げるように呼吸します。口から吐きながら、肋骨を閉じていきます。肩が上がらないことを確認しながら5〜8呼吸。

2. 肩のすくめ下ろし

座って背すじを伸ばし、息を吸いながら肩を耳に近づけるようにすくめ、吐きながらストンと下ろし、さらに肩甲骨を背中の下の方へすべらせるようにします。最後のひと押しで、背中の筋肉が働くのを感じましょう。5〜8回。

3. うつ伏せの肩甲骨下げ

うつ伏せになり、おでこの下にたたんだタオルを置きます。腕は体の横に、手のひらを下に。息を吐きながら、肩甲骨を腰の方へ引き下げ、腕を床から少しだけ浮かせます。首の後ろは長く保ちます。3呼吸キープして下ろします。5回。

4. 腕の上げ下ろし(肩を下げたまま)

仰向けでひざを立て、両腕を天井に向けて伸ばします。息を吸いながら腕を頭の方へ下ろし、吐きながら天井に戻します。腕を動かしても、肩が耳に近づかないように、肩甲骨を背中に安定させることを意識します。8回ほど。

5. 首の横をゆるめるストレッチ

座って、右手でお尻の横の椅子の座面をつかみます。右肩が上がらないように下に引いたまま、頭をゆっくり左に傾けて、首の右側を伸ばします。5呼吸キープ。反対側も同様に。

寒い季節の「すくみ」を防ぐ工夫

寒さそのものが肩のすくみの原因になるので、首まわりを冷やさない工夫も大切です。マフラーやネックウォーマーで首を温めると、肩をすくめて首を守る必要が少なくなります。

外を歩くときは、ときどき「肩、上がってないかな」と確認し、息を吐きながら肩を下ろしましょう。信号待ちや電車を待つ時間など、決まった場面で確認するようにすると、習慣にしやすくなります。

家に帰ったら、温かい飲み物を飲みながら、肩のすくめ下ろしを3回。1日の緊張をそこでリセットしましょう。

デスクワーク中にできること

パソコン作業中は、ひじを体の横に置き、肩の力を抜いた状態でキーボードに手が届くかを確認しましょう。机が高すぎたり、椅子が低すぎたりすると、肩が上がった状態で作業を続けることになります。

また、1時間に1回は手を止めて、肩をすくめてストンと下ろす動きを数回行いましょう。肩を持ち上げる筋肉を一度しっかり使ってから脱力すると、力の抜ける感覚がつかみやすくなります。

「力を抜く」と「下げる」は違う

肩がすくんでいると、「肩の力を抜いて」と言われることがあります。でも、力を抜こうとしても、くせになった肩の位置は、なかなか下がらないものです。

そこで大切なのが、肩甲骨を下げる背中の筋肉を使えるようにすることです。下げる力がつけば、持ち上げる筋肉は自然と休めるようになります。ピラティスで背中の筋肉を目覚めさせることは、「肩の力を抜ける体」をつくることでもあるのです。

よくある質問

Q. 肩を下げようとすると、胸を張りすぎてしまいます。

胸を張りすぎると、反り腰や肋骨の開きにつながります。肋骨は閉じたまま、肩甲骨だけを背中の下へすべらせるイメージで行いましょう。

Q. 肩こりにも効果はありますか?

肩こりの原因はさまざまですが、肩が上がったままの姿勢が続くことで、首や肩がこわばることもあります。肩の位置を整えることで、楽に感じる人もいます。

Q. 寝ている間も肩が上がっている気がします。

枕の高さや、寒さで体を丸めて寝ていることが関係しているかもしれません。寝る前に横に広がる呼吸を数回行い、首まわりを冷やさないようにしてみましょう。

Q. 片方の肩だけが上がっている気がします。

いつも同じ側でカバンを持つ、同じ側の手でマウスを使うなど、片側だけをよく使うくせが関係していることがあります。カバンを持つ手を入れ替える、上がっている側を意識してすくめ下ろしを行うなど、左右のバランスを意識してみましょう。

まとめ:肩は「下げる力」で軽くなる

  • 肩の位置は、持ち上げる筋肉と下げる筋肉のバランスで決まる
  • 寒さ、浅い呼吸、腕を前で使う時間が、肩のすくみの原因に
  • 横に広がる呼吸、すくめ下ろし、うつ伏せの肩甲骨下げで整える
  • 首を温め、決まった場面で肩の位置を確認する
  • 「力を抜く」より「下げる力を育てる」ことが大切

今、この記事を読みながら、息を吐いて肩をストンと下ろしてみてください。首がすっと長くなった感覚があれば、それがあなたの肩の本来の位置です。

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