ピラティスインストラクターの資格取得を目指す際、テキストや講座の内容ばかりに目が行きがちですが、意外と見落とされがちなのが「マットの選び方」です。
特にマットピラティスの資格コースでは、日々の自宅練習や指導実習において“相棒”となるのがこのマット。
体にフィットし、動きをサポートしてくれる良質なマットは、資格取得までの道のりを大きく左右します。
この記事では、ピラティス資格取得に向けて知っておきたいマットの基礎知識から、種類・素材・選び方のコツ、さらには資格取得を成功に導く練習法までを、わかりやすく解説します。
ピラティスマットの基礎知識と資格との関係性
マットピラティスとマシンピラティスの違い
ピラティスには主に2種類、「マットピラティス」と「マシンピラティス」があります。
マットピラティスは、床に敷いたマット1枚で行うエクササイズで、身体の動きや呼吸に集中できるのが特徴。資格取得においても、基礎としてマットピラティスから始めるのが一般的です。
一方、マシンピラティスは専用の器具(リフォーマー、キャデラック等)を使用するもので、より細かな指導やサポートが可能になります。
ピラティスマットの基本構造とは?
ピラティスマットは、通常のヨガマットよりもやや厚みがあり、滑りにくく、クッション性に優れているのが特徴です。
一般的な仕様は、長さ180cm前後、厚さ8〜15mm程度、素材にはPVC・TPE・天然ゴムなどが使われています。体への負担を軽減しつつ、安定した動きを支える設計がされています。
なぜ「自分用マット」が必要なのか?
資格取得を目指す場合、スタジオに置いてある共用マットだけに頼るのではなく、「自分専用のマット」を用意することが推奨されます。
理由は、毎日の自宅練習、試験対策、指導実習など、日常的に使用する機会が多いためです。自分の体に馴染んだマットは、動きの安定性や集中力の向上にもつながります。
マットの種類別比較ガイド(厚さ・素材・価格帯)
厚さで選ぶ:6mm、10mm、15mmの違いと使い分け
マットの厚さは快適さに直結します。6mmは携帯性に優れ、10mmは程よいクッション性と安定性のバランスが良好。15mmは関節への負担が少なく、体へのやさしさを重視する方におすすめです。
ただし、厚すぎるとバランス感覚が養いにくくなる場合も。実技練習や試験では、10mm前後がもっともバランスの取れた選択といえるでしょう。
素材で選ぶ:PVC、TPE、天然ゴムの特徴とメリット
●PVC:安価で入手しやすいが、やや滑りやすく、耐久性も限定的。</p> ●TPE:環境にやさしく、軽量で持ち運びに便利。初心者にも人気。</p> ●天然ゴム:グリップ力とクッション性に優れ、耐久性も抜群。ただしやや重め。
資格取得に向けて長期間使用することを考えると、TPEまたは天然ゴム素材がおすすめです。
価格帯で選ぶ:初心者~資格取得者におすすめの目安
市販されているピラティスマットの価格は2,000円〜15,000円以上までと幅があります。
初心者であれば5,000〜8,000円程度、中上級者や資格取得を目指す方は、10,000円前後の信頼性あるブランドを選ぶと安心です。安価なマットは滑りやすかったり、早期に劣化するリスクがあるため注意が必要です。
項目 | 6mm | 10mm | 15mm |
---|---|---|---|
厚さ | 薄め | 標準 | 厚め |
素材 | TPE・PVC | TPE・天然ゴム | PVC・天然ゴム |
価格帯 | 2,000〜5,000円 | 5,000〜10,000円 | 8,000〜15,000円 |
グリップ力 | やや弱い | 強め | やや強い |
耐久性 | 普通 | 高い | 非常に高い |
おすすめ用途 | 携帯性重視・初心者向け | 自宅練習・資格取得練習向け | 関節保護・高齢者・長時間使用向け |
資格取得者のためのマット選びのコツ
実技試験で使うなら「滑りにくさ」が最優先!
資格試験では、マットの上で安定したポジションを保つことが求められます。特にスパインストレッチやプランクのような動作では、滑りやすいマットでは減点の原因になることも。
購入時には「グリップ力」の強い素材を選び、口コミやレビューで実際の使用感を確認しましょう。
練習効率アップのための「持ち運びやすさ」
スクールやスタジオに通う場合、マットの重さや収納性も重要な選択ポイントです。TPE素材やストラップ付きの軽量タイプであれば、日々の持ち運びもストレスになりません。
折りたたみタイプや筒状ロール型の中から、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。
長時間使用に耐える耐久性とサポート感
資格取得までは何十時間もの練習が必要になります。すぐにヘタれてしまうマットでは、継続のモチベーションにも影響します。
厚みや素材に加えて、「何時間使用しても体が疲れないか」という視点も持って選ぶとよいでしょう。
ピラティス資格取得に役立つ練習法と学習サポート
自宅練習で取り入れたいマットルーティン5選
以下は、自宅での資格対策におすすめのルーティンです。
・ハンドレッド(呼吸と体幹)
・スパインストレッチ(姿勢改善)
・レッグプルフロント(上肢と体幹の連動)
・ロールアップ(脊柱の柔軟性)
・シングルレッグストレッチ(腹筋と股関節)
毎朝15分ほどで、継続することで確かな実力がついていきます。
オンライン講座・動画での活用法と注意点
オンライン講座での学習は自宅でもできるメリットがありますが、マットが滑りやすかったり、サイズが合っていないと正しい動作が身につきにくくなります。
カメラ映りや映像撮影にも適した色合い・質感のマットを選ぶと、提出課題でも好印象です。
指導練習・ティーチング演習でのマットの使い方
資格取得では「教える力」も求められます。指導練習では、生徒役の相手が快適に動けるかどうかも大事な視点です。
相手にとっても使いやすい、滑りにくく安定感のあるマットを使用することで、指導時の安心感が生まれます。
まとめ
ピラティスマットは、資格取得を目指すあなたのパートナー。自分に合った1枚を見つけることは、毎日の練習や試験対策を快適にし、成功へと導いてくれます。
厚さ・素材・価格・目的に合わせて選び、マットとの付き合い方を大切にしてください。
しっかり選んだマットとともに、あなたのピラティス資格取得がスムーズに進みますように。